うろおぼえ

空き地に停めた車を取りに行った。何時間経ったのか、もしかしたら数日経っていたのかもしれない。雨がぱらついていた。
車は深さ5m位の水溜りの底に沈んでいた。
相当狼狽したが、目の当たりにしているものは、単なる想像か夢なんだと思い直し、その場をやり過ごした。

アパートで一人暮らしをしていた。気ままな感じがした。
コバと合う約束をした。待ち合わせ場所は、富岩街道沿いの公園だ。隣接する工場の従業員が出勤してきた。土曜日だったので人はまばらだった。
コバは全く来る気配がない。
ふとPHSを見ると、誰からか電話があったようだ。着信履歴には「何某妻」となっていた。心当たりがない。